世界遺産へ前進した「飛鳥・藤原の宮都」は、どの県にあるのでしょうか。
今回の時事問題は、イコモスによる記載勧告が出た「飛鳥・藤原の宮都」です。世界遺産のニュースですが、場所、時代、日本の国づくり、文化財の保存まで広げて考えられるテーマです。
ミニ問題
「飛鳥・藤原の宮都」は、どの県にある?
A:京都府
B:大阪府
C:奈良県

正解は、C:奈良県です。

今日のニュース
2026年6月6日、文化庁は、ユネスコの諮問機関であるイコモスから「飛鳥・藤原の宮都」について、世界文化遺産への「記載」が適当だとする勧告を受けたと発表しました。
正式な登録審議は、2026年7月19日から29日に韓国・釜山で開かれる第48回世界遺産委員会で行われる予定です。つまり、現時点では「登録決定」ではなく、登録に向けて大きく前進した段階です。登録が決まれば、日本の世界遺産は国内27件目となる見通しです。

小学生向けにいうと
飛鳥・藤原の宮都は、昔の都や古墳が残っている場所です。
場所は奈良県です。今の明日香村、橿原市、桜井市にまたがり、飛鳥宮跡、藤原宮跡、高松塚古墳、石舞台古墳など、19の文化財が含まれます。

なぜ大事?
飛鳥・藤原の宮都が注目される理由は、ただ古い遺跡が残っているからではありません。
6世紀末から8世紀初めにかけて、日本で中央集権国家の形が整っていく過程を示しているからです。宮殿、役所、寺院、古墳などがまとまって残っているため、当時の政治、宗教、文化の変化をたどることができます。

時事問題ポイント
このニュースで押さえたい視点は、次の3つです。

1つ目は、場所が奈良県であることです。
明日香村、橿原市、桜井市にまたがる遺跡群です。
2つ目は、奈良時代より前の時代がポイントであることです。
飛鳥時代から藤原京へと続く流れを考えると、日本の国づくりの変化が見えてきます。
3つ目は、登録決定ではなく記載勧告であることです。
ニュースを読むときは、今どの段階なのかを正確に区別することが大切です。
答え方の例
作文や会話で答えるなら、次のように整理できます。
「飛鳥・藤原の宮都は、奈良県の明日香村、橿原市、桜井市にまたがる遺跡群です。2026年6月にイコモスから世界文化遺産への記載勧告を受けました。奈良県と聞くと奈良時代を思い浮かべがちですが、今回のポイントは奈良時代より前の飛鳥時代から藤原京へ続く日本の国づくりです。」
親子で話す問い
今回、家庭で話してほしい問いは、「世界遺産になると、地域はどう変わるか」です。
観光客が増える、地域の歴史を学ぶ人が増える、文化財を守る意識が高まる。一方で、人が増えすぎると保存や生活への影響も考える必要があります。よい面と課題の両方から話してみましょう。

まとめ
今回の答えは、C:奈良県でした。
「飛鳥・藤原の宮都」は、奈良県の明日香村、橿原市、桜井市にまたがる遺跡群です。ただし、覚えておきたいのは「奈良県だから奈良時代」と単純に考えないこと。今回の主役は、奈良時代より前の飛鳥時代から藤原京へ続く時代です。
おかわり豆知識
「奈良」と聞くと、多くの人は東大寺や春日大社、平城京などの奈良時代を思い浮かべます。
でも今回の「飛鳥・藤原の宮都」で大事なのは、奈良時代より前の時代です。飛鳥時代には、中国大陸や朝鮮半島との交流を通じて、新しい制度、建築技術、仏教文化などが入ってきました。それらを取り入れながら、天皇を中心とする国の仕組みが整えられていきます。
つまり、飛鳥・藤原の宮都は「奈良時代の有名な文化」そのものではなく、その前に日本の国の形ができていく舞台です。高松塚古墳の極彩色壁画、石舞台古墳の巨大な石室、藤原宮跡の広大な宮殿跡を、「日本の国づくりの原点を示す一つの物語」として見ると、ぐっと面白くなります。

参考・出典
文化庁「世界遺産に推薦中の『飛鳥・藤原の宮都』に係るイコモスによる評価結果及び勧告についてお知らせします」
文化庁「世界文化遺産に推薦中の文化遺産」


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