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【注目ワード】後発地震注意情報とは?三陸沖地震から考える防災の備え

2026年4月20日、三陸沖で大きな地震が発生し、気象庁は「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表しました。

この言葉を聞いて、「次の大地震を予知したの?」「すぐ避難しなければいけないの?」と不安に感じた人もいるかもしれません。

しかし、後発地震注意情報は、地震の発生を予知する情報ではありません。大きな地震が起きたあと、さらに大きな地震が続く可能性が平常時より相対的に高まっていると考えられるときに、日ごろの備えを再確認するための情報です。

この記事では、後発地震注意情報とは何かを、小学生にもわかる言葉で整理し、中学受験・適性検査でどのように問われるかまで見ていきます。

概要|後発地震注意情報とは?


後発地震注意情報とは、大きな地震が起きたあと、その影響でさらに大きな地震が続いて起きる可能性に注意を呼びかける情報です。

最初に起きた地震を「先発地震」、そのあとに続いて起こる可能性がある地震を「後発地震」と呼びます。

今回の正式な名称は「北海道・三陸沖後発地震注意情報」です。北海道の根室沖から東北地方の三陸沖にかけての海域では、日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震が想定されています。この地域やその周辺で、モーメントマグニチュード(Mw)7.0以上の地震が発生し、巨大地震の想定震源域に影響を与えると判断された場合に発表されます。

2026年4月20日の三陸沖の地震では、気象庁が震源位置や規模を精査した結果、モーメントマグニチュードは7.4とされ、発表基準を満たしたため、同日19時30分に情報が発表されました。

ここで大切なのは、この情報は「必ず大地震が起きる」と知らせるものではないということです。むしろ、「可能性は低くても、もし巨大地震が続いたら被害が大きくなるので、備えを強めよう」という防災のための情報です。

注目理由|なぜ後発地震注意情報が注目されているの?

後発地震注意情報が注目されている理由は、地震への備えを「今すぐ自分ごと」として考えるきっかけになるからです。

気象庁によると、2026年4月20日16時52分、三陸沖を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生しました。この地震について精査した結果、北海道の根室沖から東北地方の三陸沖にかけての巨大地震の想定震源域で、新たな大規模地震の発生可能性が平常時より相対的に高まっていると考えられるとして、注意情報が出されました。

日本は地震が多い国です。その中でも、日本海溝・千島海溝沿いでは、過去にも大きな地震や津波が起きてきました。2011年の東北地方太平洋沖地震の2日前にも、三陸沖でMw7クラスの地震が発生していた事例が知られています。

もちろん、同じような流れが必ず起こるわけではありません。気象庁は、世界の統計では、Mw7.0以上の地震のあと7日以内に近い領域でMw8クラス以上の地震が起きた事例は、百回に1回程度と説明しています。

それでも、巨大地震や津波が起きた場合の被害はとても大きくなるため、確率が低くても備えを再確認する意味があります。

背景原因|後発地震注意情報が出る理由を小学生向けに整理


後発地震注意情報が出る背景には、プレートの動きと海溝型地震のしくみがあります。

日本の東側の海底には、日本海溝や千島海溝があります。海溝とは、海のプレートが陸のプレートの下へ沈み込む場所です。プレートどうしの境目にひずみがたまると、ある時に大きくずれて地震が起こります。これが海溝型地震です。

大きな地震が起きると、周りの地下の力のかかり方が変わることがあります。そのため、最初の地震のあと、近い場所で別の大きな地震が起きる可能性が、普段より相対的に高まると考えられています。

ただし、地震の発生時期・場所・規模を高い精度で予測することはできません。後発地震注意情報も、「何月何日にこの場所で必ず起きる」と知らせるものではありません。

この情報の目的は、予知ではなく、被害を少しでも減らすことです。家具の固定、非常用持ち出し袋、避難場所・避難経路、家族との連絡方法、津波からの避難の準備などを確認するきっかけになります。

学習展開|後発地震注意情報から見える社会の変化・課題

後発地震注意情報からは、「不確実な情報とどう向き合うか」という大切な学びが見えてきます。

地震や津波の情報には、すぐに避難行動が必要なものもあれば、備えを再確認するためのものもあります。たとえば、緊急地震速報、津波警報、避難指示、後発地震注意情報は、それぞれ目的が違います。

後発地震注意情報は、社会生活を止めるための情報ではありません。気象庁の説明でも、発表時は社会経済活動を継続したうえで、必要な防災対応を行うことが示されています。また、国や自治体からの事前避難の呼びかけはしないとされています。

だからこそ、受け取る側は「怖いから何でも買い占める」ではなく、「自分の家や地域では何を確認すべきか」を考える必要があります。

これは、適性検査でよく問われる「資料を読み、条件を整理し、適切な行動を考える力」にもつながります。

受験接続|中学受験・適性検査ではどう出る?


後発地震注意情報は、社会、理科、防災、資料読み取り、記述問題に展開しやすいテーマです。

一問一答では、次のように問われる可能性があります。

問題1
大きな地震が起きたあと、その影響で続いて起こる可能性がある地震を何といいますか。

答え
後発地震

しくみを説明する問題では、先発地震と後発地震の関係が問われます。

問題2
「北海道・三陸沖後発地震注意情報」は、なぜ発表されるのですか。予知との違いが分かるように説明しなさい。

解答例
日本海溝・千島海溝沿いなどで大きな地震が起きると、周辺でさらに大きな地震が起きる可能性が平常時より相対的に高まると考えられるため。これは地震の発生を予知する情報ではなく、被害を減らすために備えを再確認するよう呼びかける情報である。

資料読み取りでは、次のような問題が考えられます。

問題3
ある資料には、「Mw7.0以上の地震のあと7日以内に、近い領域でMw8クラス以上の地震が起きた事例は百回に1回程度」とあります。この情報を聞いたとき、どのような行動が適切ですか。

解答例
可能性は高くないが、巨大地震や津波が起きると被害が大きくなるため、避難場所や避難経路、非常用持ち出し袋、家具の固定などを再確認する。必要以上に怖がったり買い占めたりするのではなく、政府や自治体の情報を確認して落ち着いて備える。

関連ワード|後発地震注意情報に関連する注目ワード

先発地震

最初に起きた大きな地震のことです。後発地震注意情報では、先発地震の位置や規模を調べ、その後に大きな地震が続く可能性を評価します。

モーメントマグニチュード(Mw)

地震でずれた断層面の大きさやずれの量から、地震そのものの規模を表す指標です。津波警報などでよく見るマグニチュードとは計算方法が異なる場合があります。

日本海溝・千島海溝

日本の東側から北海道の沖合にかけて続く海底の深い溝です。プレートが沈み込む場所で、大きな海溝型地震や津波の発生が想定されています。

親子対話|親子で話してみよう

1つ目の問いです。もし「後発地震注意情報」が発表されたら、あなたの家では何を最初に確認しますか。

2つ目の問いです。地震が起きたとき、家族と離れた場所にいたら、どのように連絡を取り合いますか。

3つ目の問いです。「可能性は低いが、起きたら大きな被害になる」情報を聞いたとき、社会はどのように行動すればよいと思いますか。

まとめ|後発地震注意情報は「不確実な災害情報と備え」を考える時事問題

後発地震注意情報は、地震の予知ではありません。大きな地震が起きたあと、さらに大きな地震が続く可能性が平常時より相対的に高まっていると考えられるときに、備えの再確認を呼びかける情報です。

押さえておきたいポイントは3つです。

1つ目は、最初の地震を先発地震、その後に続く可能性がある地震を後発地震ということ。

2つ目は、北海道・三陸沖後発地震注意情報は、日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震への備えを強めるための情報であること。

3つ目は、情報が出ても必ず巨大地震が起きるわけではないが、家具の固定、避難経路、非常用持ち出し袋、津波からの避難などを確認することが大切だということです。

後発地震注意情報は、怖がるための言葉ではなく、命を守る行動を早めるための言葉です。ニュースをきっかけに、家族で防災を見直してみましょう。

参考資料

・気象庁「北海道・三陸沖後発地震注意情報について」2026年4月20日
https://www.jma.go.jp/jma/press/2604/20b/nceq202604201920.html

・気象庁「北海道・三陸沖後発地震注意情報」発表履歴
https://www.data.jma.go.jp/eew/data/nceq/index.html

・気象庁「北海道・三陸沖後発地震注意情報」について
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/nceq/info_guide.html

・気象庁「北海道・三陸沖後発地震注意情報が発表されたときの防災対応」
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/jishin/nceq/bosai.html

・内閣府「北海道・三陸沖後発地震注意情報の解説ページ」
https://www.bousai.go.jp/jishin/nihonkaiko_chishima/hokkaido/

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